TypstでPhD論文を執筆した体験

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TypstはMarkdown風の記法とRustライクなスクリプトを組み合わせ、高速なインクリメンタルコンパイルで小規模・大規模文書ともに即時プレビューが可能

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強力なスクリプト機能によりTOMLなど外部データから図表やタクソノミーを自動生成でき、ドキュメント内で自己完結的にデータ処理が行える

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一からテンプレートを作り直せる柔軟なレイアウト調整、正規表現ベースのshowルールを用いた高度な構文ハイライトが実現可能

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エラーメッセージはLaTeXより明瞭だが、複雑なライブラリ利用時や状態fulなshowルールのデバッグ情報は不足気味

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参考文献管理は1文書1.bibの制限やBibTeX→CSL変換時の細かな不具合が多く、MakefileやAlexandriaパッケージでの回避が必要

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Pandocや自作ツールでTypst→LaTeX変換は可能だが、最終提出用に細かなLaTeX調整が不可欠

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Typstエコシステムは若く、学会・ジャーナル向けテンプレートの成熟度が低いため、大規模文書にはLaTeXとの併用検討が望ましい

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自由度・高速フィードバックを重視するならTypstは魅力的だが、即時的な安定性を求めるなら現状LaTeXが無難