OCamlで作るGame Boyエミュレータ

ブラウザ上で動作するOCaml製Game Boyエミュレータ「CAMLBOY」を開発しました。

OCamlのモジュールシステムやfunctors、GADTs、first-class modulesを実践的に活用しました。

CPU／タイマー／GPUを同期するメインループで「catch up方式」を採用しました。

8ビット／16ビット読み書き用インターフェースをシグネチャとincludeで抽象化しました。

CPUをfunctor化してバスをモック可能にし、単体テストを容易化しました。

GADTで命令セットを定義し、型安全な命令実装を実現しました。

テストROMとppx_expectを用いたインテグレーションテストでリグレッションを防止しました。

js_of_ocamlとBrrを用いてブラウザ向けコンパイルとUI実装を簡易化しました。

Chromeプロファイラでボトルネックを特定後、各モジュールを最適化し60FPSを達成しました。

複数のOCamlコンパイラバックエンドでベンチマークを実施しました。

OCamlのエコシステムや静的型付きモジュールシステムの利点と課題を考察しました。