NDAが生涯競業禁止になる恐れ

企業はNDAを無期限の非競業条項のように広く解釈し、業界知識の活用を一生涯禁止する「不可避開示（inevitable disclosure）」理論を用いる場合がある

中国やブラジル、ポルトガルなどでは離職後の非競業期間中に給与の一部（30～100%）を支払うことを義務付け、支払い停止で自動的に非競業条項が失効する制度がある

ガーデニングリーブ（勤務停止期間中の給与支給）を用いる企業も多く、長期的な非競業禁止条項は多くの法域で実効性に限界がある

米国では州ごとに非競業条項の適用が異なり、カリフォルニア州では禁止、ワシントン州などでは許容される

NDAの不当性を主張できる「アンコンシオナブル（unconscionable）」理論や、弁護士による契約レビュー・交渉の重要性が指摘されている