騒音が睡眠に及ぼす影響

寝室の騒音はすべての睡眠指標にわたって用量依存的に睡眠質を低下させる。

REM睡眠は40～50 dB台で徐々に減少し、58～60 dBを超えると約15分急減する。

深睡眠は50 dB未満では安定しているが、58～60 dBを超えると6～7分減少する。

総睡眠時間は55 dB未満で約6.25～6.5時間だが、58～60 dBを超えると約1時間短縮する。

58～60 dBを超えると睡眠中の心拍数が4～5 bpm上昇し、HRVが15～20%低下する。

各種指標の最大ステップダウンは55～60 dB付近に集中し、しきい値効果を示す。

寝室の騒音を60 dB未満に抑えることが回復的睡眠段階と生理的安定維持に重要である。